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「あっ!!」

突如アカハナが声を上げる

ライト達は神殿を出て、王宮へと向かっていた

「どうした?アカハナ君」

ふぎんが走りながら尋ねる

「イチロー・・・」

「あっ!!」

ヘルサスも思い出したように声を上げる

「イチローがいない!」

「神殿の中にまだいるのかな・・・」

「お、俺、戻って探してきます!」

アカハナが引き返そうとする

「だめだ!」

ふぎんが制止する

「ネクロマンサーの最後の言葉が気になる。何があっても大丈夫なようにベストな状況で望まなきゃだめだ」

「でも・・!」

「大丈夫。イチローならきっと逃げてるさ。」

「・・・」

黙り込むアカハナ

「さぁ、時間がない。王宮で何もなかったらそれから探しにいけばいいさ」

ぽんっと肩を叩くふぎん

「・・・わかった。よし!そうと決まったらちゃっちゃと片付けましょう!!」

走り出すアカハナ

(何だこの嫌な胸騒ぎは・・・)

ライトだけがこの雰囲気を感じ取っていたのであった























「メタスくーーん!!」

「ライトさーーーん!!」

神殿に着いたスミレ、マリーネ、詩琉達

しかし、内部には誰一人いなかったのである

「おかしい・・・誰もいないはずはないよ・・・」

誰かが戦闘していたことは倒れているモンスターが物語っていた

「もうちょっと奥まで進んでみましょう!」

スミレが走り出す

「あっ待ちなよ!スミレちゃん!!」

それにつれられ二人共走り出す

(・・・この気配は・・・)

神殿の深部に向かう最中、詩琉が考え込んでいた

そして一向が神殿深部に問う到着したとき

「あ、あれ!」

スミレが指刺す

そこには犬が一匹うろうろと走り回っていた

「なんでこんなところに犬が・・・?」

三人が犬に歩み寄る

「どこからまぎれこんできたんだい?」

そういって犬を撫でるマリーネ

「かわいい犬ですねー」

スミレもしゃがみこみ犬を撫でる

「犬とじゃれあうのもいいことですが、まずは先にお仲間を見つけないといけないのでは?」

詩琉が言う

「あっ、そうでしたね」

すくっと立ち上がる二人

「とりあえず分かれて探索しましょう。スミレさんは左、マリーネさんは右、私はこの部屋を調べます」

「了解!」

「いってきます詩琉様」

二人を笑顔で送り出す詩琉
















「さて・・・と」

詩琉が犬に近づく

「かわいそうに・・・これもあいつの研究の犠牲者なのか」

そう言って犬を撫でる詩琉

「・・・仕方ない・・・か」

詩琉が地面に魔方陣を書き始める

魔方陣ができあがると犬をその中央に置いた

「我らが主、オーディンの名において命ず!この者の魂をあるべき姿へと還らさんが為、神界ヴァルハラへと送らん!!」

詠唱を終えると

詩琉が手をパンっと胸の前で合わせる

手を合わせた瞬間

犬の体から光の球体が浮かび上がる

しばらくその場に漂った後、

何かを思い出したように

勢い良く、天へと昇っていった












「ふう・・・」

詩琉が一息ついた直後

詩琉の真上から突如剣が振り下ろされてきた

それを振り向かずにハープで受け止める詩琉

「いきなりとはずいぶんなご挨拶ですね」

詩琉がそう言い終えると眩い光と共に美しい女が姿を現した

「貴様・・・その術をどこで知った!?」

剣の切っ先を詩琉に向けながら話す

「初対面の人間には名を名乗るものですよ、戦乙女様」

「答えろ!!」

迫るヴァルキリー

「待ってください、私はあなたの敵ではありませんよ」

両手を挙げる詩琉

「戯言を!誰が信用するものか!!」

その時腰の鞄からひとつの楽器を取り出す詩琉

「この旋律を聴けば、嘘か真かわかるはずです」

そういってフルートを口にする詩琉

詩琉によってこの世のものとは思えない美しい旋律が奏でられる

まるでこの場が楽園であるかのように思わせる音楽

「こ、この歌は・・・」

ヴァルキリーが剣を下げる

「ぐぅっ・・・!」

突如としてヴァルキリーが苦しみだした

「どうしたのです!?戦乙女様!」

詩琉が演奏を止め、ヴァルキリーに駆け寄る

「よ、寄るな・・・!!」

剣を振り、詩琉を寄せ付けない

「あ、頭が・・・!!」

激しい頭痛に襲われている様子のヴァルキリー

「戦乙女様!!」

「くっ・・・!今日のところはこれで終わりだ・・・!!だが・・・ぐぅ!!」

言い終わらないうちに眩い光と共に姿を消すヴァルキリー

その様子を険しい表情で見守っている詩琉の姿があった

(おかしい・・・なぜだ・・・?あの曲は戦乙女がもっとも好む曲のはず・・・)

(それがなぜ苦しむ?安らぎの効果はあっても苦しませる効果などないのに・・・)

しばらく詩琉が考え込む

(・・・・・・・どうやらまだ、隠されている真実があるようだ・・・)

「詩琉様〜〜!!」

スミレの声が響く

「どうしました?」

「こっちには誰もいませんでした」

「こっちも、もぬけの空だったよ」

マリーネも戻ってきたようだ

「そうですか・・・ならば、もう神殿を出てしまった可能性が高いですね」

「なぜ、そんなことがわかるんだい?」

「あそこのモンスターを見れば何が起こったかくらいは想像できると思います」

そう言ってすでに息絶えているネクロマンサーを指差す詩琉

「たぶんあれが親玉でしょう。それが息絶えてるとなると、誰かが倒した可能性が高い」

「なるほど・・・」

マリーネがうなずく

「あれ?わんちゃんはどこにいったんですか?」

スミレが気付く

「ああ、走り周ってどこかにいってしまいましたよ」

「まぁ、もうモンスターはいないようですし、放っておいても大丈夫でしょう」

そう言うなり神殿の出口に向かって歩き出す詩琉

「さあ、長居は無用です。神殿からでましょう」

「そうだね、メタス君たちも探さないといけないしね」

「みんなどこにいっちゃったんでしょうねぇ」

かくして三人は神殿をでることとなった

「とりあえず、王宮に戻りましょうか」




















「そろそろ王宮だ!」

ふぎんを先頭に走るライト達

「とりあえず、玉座に向かいましょう!さくらさん達に話を聞かなければ」

ライト達は玉座前の大きな扉の前にたどり着いていた

ライトが扉に手を触れようとした瞬間

突如扉がライト達に向かって勢い良く開いた

何かに押し開けられたのだ

扉を押し開けた何かはそのまま廊下の壁に激突する

「な、なんだぁ!?」

全員が飛んできた何かに注目する

それは物ではなかった

「ブ、ブ、ブルーさん!!?」