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「ん・・・ここは・・・?」

ヘルサスが目を覚ます

「壊滅してる・・・」

「どうやら私たちはミルレスに飛ばされたみたいですね」

ヘルサスが声の方向を向くとメタスが立っていた

「私は外でブルーさんの治療をしていたのですが、急に目の前が真っ暗になり、気がついたらここいました」

「私もイフリートキャレスを打って気失っちゃって」

ヘルサスが思い出しながら言う

「イフリートキャレス・・・?」

「そう、イフリートキャレス」

「デンパ師匠に教えてもらった魔法だよ」

「・・・そうか。あの城壁の崩れる音はヘルサスさんの魔法だったんですね・・・」

メタスが納得した表情を浮かべる

「しかし、聞いたことがありませんね・・・」

「そう?デンパ師匠は他にもいろいろ知ってるみたいだったけどさ」

「デンパ師匠?もしかして黒いローブを着ている方ですか?」

「えっ?何で知ってるの?」

「実はデンパさんとはサラセンに行く途中、ご一緒していたのですよ」

メタスが言う

「えっ!?そうなの!?」

「ええ・・・たしかに並々ならぬ魔力の持ち主だということは気がついていたのですが、途中でぱったり姿を消してしまいまして・・・」

「デンパ師匠が山を降りるなんてめずらしい・・・きっとなにかあったんだよ!」

「ふぅむ・・・まぁ、あれだけの魔力の持ち主ならそうそうモンスターにやられはしないでしょうし、旅を続ければきっとまた会えますよ」

そこへ、

「その通りだね。あたしは東っかわを調べてきたんだけど人っこ一人いないよ」

マリーネが戻ってくる

「やはり誰もいませんでしたか・・・」

「まぁ、無理もないんじゃない?一夜にしてこれだけの村が壊滅したんだしさ」

「すぐに人が近寄りたいって雰囲気じゃないしさ」

「私の故郷をこんな風にしたモンスター・・・絶対に許すわけにはいきません!」

メタスが立ち上がる

「ああ、もう二度とこんな悲劇を繰り返さない為にもあたしたちががんばらないと!」

マリーネも立ち上がる

「そうだね!魔法は正しく使えば巨大な力になるってデンパ師匠が言ってたし、私もがんばるよ!!」

ヘルサスも立ち上がる

「ところでさ、ここにきてるのは私たちだけ?ライトたちは?」

ヘルサスが切り出す

「うーん・・・あらかた探してみたのですが私たちだけのようですね・・・」

「じゃあさ、もうすこし探してみる?あたしは東にいったけどまだ北と西、南は行ってないはずだよ」

「そうですね・・・仲間がまだ居るとすれば、ひとりにしておくのは危険ですからね・・・」

「んじゃ、三手にわかれよっか。もしものことがあったらこれを打ち上げて」

そういってかばんから薬包みのようなものを取り出すヘルサス

「これは?」

「デンパ師匠に教えてもらった私特製の信号弾。火薬に魔力をこめて作ったんだよ!」

得意げに語るヘルサス

「これは大いに助かります。では、別れましょうか」

そういってちりぢりに別れる三人























(・・・おかしい・・・なぜ王宮にはさくらたちがいなかったんだ・・・)

ブルーは独り考え込んでいた

(いくらあの修道士相手でもあの素早い二人がそう簡単につかまるわけがないと思うんだがな・・・)

(そしてやられたにしろ、あいつらの姿はなかった・・・)

「・・・わからん。いくら考えてもわからんぞ」

ブルーが空を見上げる

「・・・ブルーさん、何をしているのですか?」

声の主はメタスだった

「ああ・・・ちょっと考え事をね」

「いや、そのことを聞いているのでは・・・」

メタスがあきれた顔で言う

「ん?」

ブルーがどうしたという顔で聞き返す

「・・・なぜ、樽にはまっているのですか?」

そう、ブルーは樽に見事にはまり身動きが取れなくなっていたのだ

「ああ・・・いやさ、気がついたらこの家の屋根の上だったんだ」

「それに気がつかずに立ち上がろうとしたら足を滑らせておっこちちゃって」

はははと声を出して笑うブルー

「・・・それでどのくらいその状態のままなのですか?」

「うーん・・・まぁ、2時間くらいかなぁ」

あっけらかんと言い放つブルー

「ブルーさん・・・私たちがこなかったらどうするつもりだったんですか?」

メタスがはぁとため息混じりに話す

「ん〜どうしてたんだろうね」

また声を上げて笑い出すブルー

「わかりました。私はここで何も見ていないことにします」

そういってブルーに背を向けるメタス

その様子をみてあわてて声をかけるブルー

「おいおいおいメタス君!!それはないだろう!?」

「悪かった!俺が悪かったって!!」

「はぁ・・・ここはミルレスですよ・・・もうちょっと緊張感というものをもってください・・・」

「まぁ、人間なるようにしかならないよ」

そう言って笑うブルー

(・・・なるようにしかならない・・・か)

「そうですね。それじゃあ引き抜きますよ」

そう言ってブルーを引き抜くメタス

「いやぁ、助かったよメタス君!感謝するよ!」

「ええ、そうですね・・・」

そういって無言で歩き出すメタス

「あれ?メタス君もしかして怒った?」

ブルーがあわてて後を追う

「・・・いえ。すこし気分が優れないので・・・」

「そうかぁ・・・無理をせずに少しここで休むといいよ」

ブルーがメタスの肩を叩く

「ありがとうございます。でも、すぐに良くなると思うので・・・」

「無理はしちゃいかんよ?」

「ええ。重々承知しています」

そういって元の場所に戻る二人

すでにその場所にはヘルサスとマリーネが戻ってきていた

「あっ、ブルーさんもここに飛ばされてたんだね」

「おお、マリーネさんにヘルサスちゃんじゃないか」

「なんかヘルサスちゃんて重いよ」

ヘルサスがブルーを見て言う

「ん?そうか?じゃあヘルちゃんはどうだ?」

「なんかおやじくさいね・・・」

ヘルサスがふぅと息をだす

「そうか?でも呼びやすいじゃないか」

そういって笑うブルー

「まぁ、何でもいいんだけどね・・・」

「さて、これからどうする?あたしのほうにもヘルちゃんのほうにも誰もいなかったよ」

マリーネが切り出す

「あっ、ほらほら、ヘルちゃん!マリーネさんも言ってるよ!ヘルちゃんって!」

「マリーネさんはいいんだよ・・・ブルーさんが言うと何か違和感があるんだって・・・」

「そう?」

一同が同時にうなずく

「まぁ、いいけどさ」

また笑いだすブルー

「とりあえず、ここから一番近いのはルアスですか・・・」

「そうだね。一度戻ってみるのも悪くないかも知れないね」

「ルアスか・・・久しぶりだな」

「んじゃ決定!ルアス目指して出発しよう!」

かくして4人もまた、ルアスに向けて出発したのであっ