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「う・・・ん・・・」

風結びが目を覚ました

「ここは・・・」

風結びが居たのはふぎんの背中であった

「お、風ちゃん、気がついたのかい?」

ふぎんが言う

「ふ〜くん、ここは・・・?」

風結びが辺りを見回しながら言う

「ん〜うちもよくはわからないんだが、どうやらルアスの近くの森に飛ばされたみたいなんだ」

「私の詠唱が不十分だったから・・・痛!?」

風結びの背中に痛みが走る

「どうかしたかい?風ちゃん」

「なにか背中が痛いの・・・」

風結びが背中をさする

「あー、たぶんウィザードゲートで飛ばされた時に打っちゃったんだろうねぇ」

しかし、ふぎんには直接の原因が何かわかっていた

(あのプレッシングとか言う男・・・風ちゃんを傷つけやがって・・・!)

「ふぎんさん?怒ってるんですか?」

アカハナがふぎんの表情に気づく

「ん、ああ、ちょっと考え事をしててさ」

はははと笑うふぎん

「何考えてたの?」

「いやぁ、風ちゃんはかわいいなぁってさ」

歩きながら言うふぎん

「もう・・・アカハナさんもいるんだし、やめてよね」

そういってふぎんの頭を軽く叩く風結び

しかしまんざらでもないといった表情を浮かべていた

「ふ〜くん、私も自分で歩くよ。ここでおろして」

「大丈夫かい?風ちゃん相当負担かかったんじゃ?」

「ううん、大丈夫。」

そう言って自ら降りる風結び

「どこに行こうとしてたの?」

「やっぱここから一番近いルアスに戻ってみようかなぁって、アカハナ君と相談して決めたんだ」

「ルアスなら、私のウィザードゲートで行こうよ」

「う〜ん、せっかくここまで歩いたしさ、徒歩で向かおうよ」

「ええっ!?ウィザードゲートの方が早いじゃないですか!!」

アカハナが驚きの声を上げる

「そうだよ、すぐに移動できるし、ウィザードゲートで行こうよ」

風結びも賛成する

「う〜ん・・・ごめん!うちがちょっと歩いてみたいだけなんだ!お願い!」

ふぎんが手を合わせる

「私は別にかまわないけど・・・」

風結びがアカハナの方をみる

「ん〜まぁ、あと1時間ほどだし、いいですがねー」

アカハナもしぶしぶ納得する

「ありがとう!二人とも!さぁ、ぶらぶら行こうじゃないか!」

そういって先頭を歩き出すふぎん

実はふぎんのこの提案には裏があった

それは風結びの体を思いやっての配慮だったのだ

詠唱を完全に終えぬままウィザードゲートを発動し、

本人は気がついていないようだが風結びの体にはかなりの負担がかかっていたのである

過去に同じような経験をし、風結びのことを強く思うふぎんならではの提案であった





































「う〜ん、なかなか遠いもんだなぁ」

ブルーが歩きながら言う

「そうだねぇ・・・かれこれ4日は歩きっぱなしかい?」

マリーネもうんざりしたように言う

「メタっちはよく嫌にならないね・・・」

ヘルサスもうなだれている

「(メタっち・・・)まぁ、これも鍛錬のひとつですよ」

ただ一人平然な顔をして歩き続けるメタス

「もうそろそろつく頃じゃないか?」

「そうですね・・・そろそろ見えてきてもいい頃なのですが・・・」

いまだ一行はルアスの街自体、視界に入っていなかった

「そうそう、ヘルちゃんはウィザードゲート使えないの!?」

マリーネが言う

「う〜ん・・・あれは経験をつまないととんでもないことになるってデンパ師匠が言ってたから・・・」

「そっか・・・」

はぁと肩を落とすマリーネ

「まぁまぁ、もう少しですよきっと」

「信じられるか!!」

三人が一斉にメタスに言う

「むぅ・・・しかたありませんね・・・ここで一休みでもしますか?」

「さんせー・・・すこし休もうよぉ・・・」

「そうだな。ここらで一つ休憩といくか」

四人がわき道に腰を下ろす

「はぁ〜他のみんなは一体どこにいったんだろうねぇ?」

「う〜ん・・まったく見当もつきませんね・・・」

「みんな無事だといいけど・・・」

それぞれが休んでいるとなにやら後方から何かの走る音が聞こえてきた

それは段々と近づいてくる

「みんな、念の為武器をもって」

ブルーが背中の槍と盾に手をかける

「なんだろう・・・この音・・・」

一同が立ち上がる

「あれは・・・」

マリーネが近づいてくるものの正体を見た

「騎士団!?」

すさまじい地響きをあげながら四人の横を通り過ぎていく騎士団

人数はゆうに50人を超えていた

「あれは・・・ルアス騎士団?」

ブルーが通り過ぎた騎士団を見ながら言う

「ルアスの騎士団?」

「ああ。みんなも知ってのとおり、ルアスは大陸一の王国だ。」

「その王国を守る為に騎士団があってな、その総数は500人にも上ると言う」

「ご、500!?」

「それがルアスを大陸一の王国に仕立て上げたものでもあるんだがね」

ブルーが首をかしげる

「しかし妙だな」

「ん?どうかしましたか?」

メタスが問う

「ん〜一応、俺も騎士団の隊長やってるやつだから、何人かは知り合いがいるんだが」

「さっきのやつらは確か国境の警備についていた部隊のはずだが・・・」

「国境の警備の人たちがなぜあんなにも一斉に?」

「さぁ・・・わからんなぁ・・・」

「きっとなにかあったんだよ!」

ヘルサスがひらめいたように言う

「たしかに、あの急ぎようは半端じゃなかったからねぇ・・・」

「う〜ん・・・どうやら急いだ方がいいかも知れませんね」

「そうだね。あの数が一斉に動くなんてあまり見たことないからなぁ」

「んじゃ、いこっか!はやくお風呂はいりたいよ!!」

「うむ。俺もひとっぷろあびたいな」

そう言いながら歩き出す四人

「まぁ、ルアスについてみんなでお風呂にはいりましょうか」

「・・・メタス君、エロいね」

ブルーが言う

「メタっちも油断できないね」

「やっぱそういう魂胆なのかい?メタス君」

「ち、ち、ち、ちがいます!!そういう意味で言ったのでは決してありません!!」

一同に攻められ顔を赤面させながら否定するメタス

「どうだか・・・」

「メタス君、何も恥ずかしがることじゃない。」

そう言ってぽんと肩に手を置くブルー

「だ、だから違いますって!!」

必死に否定するメタス

「あはははは!!ほんと、メタス君はからかうと面白いねぇ!」

三人が笑い声をあげる

「み、みなさん冗談だったのですか・・・」

さらに顔が紅潮するメタス

「あははは!まぁ、いいじゃないか!」

「よくありません!!」

そんな会話を交わしながら一同はルアスへと歩を進めたのであった