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「ル、ルアスが・・・・降った・・・だと?」

ふぎんが言う

「そんなたわ言が通じるとでも思っているのか!!」

プレッシングが叫ぶ

「ルアスが落ちるわけがないだろう。千を超える騎士団になにより王国の英雄姫がいる」

ブルーも続けて言う

「くっくっくっ・・・ろくに鍛錬もしていない騎士が何人いようが同じことだ」

リオナが笑う

「まぁ信じられぬのも無理はない。直接ルアスを見るがいい」

そういってさくらが一冊の本を取り出す

「遥かなる記憶の元へ」

言い終わると同時に本から光が発される

その場にいた全員の足元に魔方陣が現れる

「な、なんだ!?」

「き、記憶の書・・・?!」

「そんな・・・本を作りだす技術はもう千年も前に失われているはず・・・」

風結びが言う

魔方陣がさらに強く輝く

「うっ!?」

あまりの眩しさにふぎんは目を閉じた

次に目を開けたとき、そこはすでに王宮の中だった

「なになに!?ここは一体どこなのさ!?」

気がついたマリーネが周りを見渡しながら言う

「おそらく、ルアス王国の王宮内部、玉座の間だよ・・・」

ふぎんが答える

「一体気を失っている間に何が・・・?」

メタスが訊ねる

「さくらさんが来てルアスがモンスターに降ったと・・・」

「そんなばかな!?王国がそんなに簡単に落ちる訳が!!」

「あはははは!!みなさんお久しぶりね」

高い笑い声が玉座から聞こえてくる

「そ、その声は!?」

「フェイミィさん!?」

玉座に座っているのはフェイミィだった

「ふふふ・・・ようこそ、王都ルアスへ」

「どういうことだ!!」

プレッシングが叫ぶ

「どういうことって?」

「なぜ貴様が玉座に座っている!?王はどこへ行った!?」

激しくまくし立てるプレッシング

「王・・・ね。そんなものはじめからいなかったけど?」

「ばかなことを言うな!王がいないわけがないだろう!!」

ブルーが横から叫ぶ

「ふふ・・・信じられないって感じね。でも、私がここに座っているのが何よりの証拠じゃない?」

「くっ!!」

「そんなばかな・・・英雄姫はどうした!?」

ブルーが言う

「英雄姫・・・?ああ、あの女のことね」

思い出したように言う

「そこに居るわよ?」

フェイミィが右の壁を指差す

そこには一人の女がうつぶせになって倒れていた

「ディアリア!!!」

ブルーがかけよる

「しっかりしろディアリア!!」

「も・・・申し訳・・・ありませ・・・ん」

ディアリアが苦しそうに声を出す

ディアリアの腹部からはかなりの量の血が流れでていた

「ふぎん君!メタス君!!直ちに治療を!!」

「わかった!!」

「ただちに!」

すぐさま魔法を唱え始める二人

「ブルーさんのお父上が留守の間・・・・王都を守りきるはずが・・・」

「・・・!!いかん、毒に侵されている!」

「キュアポイズン!」

メタスが解毒魔法を唱える

しかし

「・・・・!?だ、だめです・・・これは魔法で解毒できる毒じゃない・・・」

「なんだって!?」

「英雄姫の・・・名が・・・泣きます・・・ね・・」

ディアリアが苦しそうに声を上げる

「もういい!!しゃべるんじゃない!」

「あ・・・あの・・・動きには・・・気をつけ・・・」

そのまま意識を失うディアリア

「一体誰が・・・」

「フフフ」

「その声は・・・!」

ブルーが背後を振り返る




「やはりお前たちか!!はにまるにとももん!」

はにまる、とももんと呼ばれた者たちが口を開く

「ヒサシブリ!!」

「ブリ!!」

「いつ戻ってきたんだ!?」

ブルーが言う

「ツイサイキン!」

「なぜお前たちがその女についているんだ!?」

「オシエナーイ」

「なかなかの手練だったのよねこの二人。見事なお手並みだったわ」

フェイミィが言う

「くっ・・・この二人を同時に相手をするのはいかに英雄姫でも無理か・・・」

「さぁ・・・あなたたちはどうするつもり?すでに我らはスオミ、サラセン、そしてルアスまでも占拠したわ。」

「スオミまで!?」

「ふふ・・・ブラムス様のお力を持ってすればそんなこと、たやすいわ」

「なんと言われようがそちらにつくつもりはない!!」

ふぎんが言い張る

「そう・・・まだ自分たちの無力さに気がつかないのね」

フェイミィが呆れたような声で言う

「どうします?フェイミィ様」

リオナが指示を仰ぐ

「おやじは俺がいただくぜえ!!」

テリエが剣を振り回す

「・・・」

沈黙を続けるさくら

「ネムタイヨ!!」

「ヨ!!」

常に口を動かしているはにまるととももん

「・・・いいわ。今回は見逃してあげる」

「!?なぜです!?フェイミィ様!」

リオナが信じられないといった口調で話す

「落ち着きなさい。これはブラムスからの命令でもあるのよ」

「!!」

「・・・ブラムス様の・・・」

「ええ、大切な人柱には育ってもらわないと、ですって」

「・・・」








「あなたたち本当にいいのね?」

フェイミィが再度問う

「くどい!!貴様らの下になど降るか!」

プレッシングが叫ぶ

「そう・・・今日のところは見逃してあげるわ」

「!?」

「・・・何が目的なの?」

風結びが問う

「別に。ただのきまぐれよ」

フェイミィがすぐに返す

「さくら、ルケシオンにでも飛ばしてあげなさい」

「はっ」

さくらが記憶の書を開く

「遥かなる記憶の元へ」

ふぎん達の足元に魔方陣が現れる

「そうそう」

フェイミィが思い出したように言う

「今度会ったときは本気で殺すからそのつもりでいなさいね」

言葉と共にすさまじい殺気があふれ出る

その殺気をいち早く感じ取ったのはアカハナだった

足がすくみ、動けなくなるほどであったのだ


程なくして、ふぎん達は王宮から姿を消した

フェイミィが口を開く

「さぁ・・・早く成長しないと、オーディンを止められないわよ」