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「おっ!門が見えてきたぞ!!」

ふぎんが指をさしながら言う

ライトたちはサラセンの目の前まで歩を進めていた

「いいかい?サラセンはモンスターが治めている町だ。くれぐれも機嫌を損ねちゃいけないよ?」

ふぎんがライトに向かって注意する

「わ、わかりました。」

少し怖がるそぶりをみせるライト

「よし、じゃあいくか。あそこのトランプのモンスターが番人のはずだ」

ライト達が歩を進める

「すいません。私たちちょっと中に用事があるんですが通してもらえませんか?」

ふぎんが丁寧に頼む

すると門番が

「と、と、とんでもない!!どうぞ、お好きなだけお通りください!!」

何かにおびえるように言った

「そ、そうかい。じゃあ通らせていただきますよ」

ライト達一向は難なく中に入れた





サラセン

モンスターが治める唯一の町

人間も生活しているがほとんどの権利はモンスターが持つという暗黒の町





「ふぎんさん?話と違うんですが・・・」

ライトが質問する

「むぅ・・・なぜだろ?風ちゃん」

風結びに話をふるふぎん

「さあ・・・?前にきたときはもっと偉そうだったのに・・・」

風結びも疑問に思っているようだ

「あたし達を見てビビったんじゃない?」

マリーネが笑いながら言う

(そうだといいんですがね・・・)

メタスも疑問に思っているようだ

「とりあえず、酒場にいくか。情報収集が目的だからな」

「そうですね。こういうときは酒場って決まってますしね」

スミレが酒場を指さす

「ライト君、スミレさん。ここの酒場はモンスターの集まりだ。そこで何かしでかすと目も当てられない状況になってしまう。くれぐれも注意してくれよ」

ふぎんがいつになく真剣な表情で言う

「了解です」

ふたりが声を揃えて言う

「よし、ここで立っていてもしかたない。行くとするか」

ライト達は酒場へと足を踏み入れた







酒場に足を踏み入れた一同はまたもや戸惑っていた

あれほどモンスターがいると言っていたのに一匹もいないのだ

中にいるのは人間だけだった

「ふ、ふぎんさん・・・?」

「そんなばかな・・・サラセンに何かあったっていうのか?」

ふぎんも驚きを隠せないようだ

一同が困惑していると風結びに一人の男が近づいてきた

男が風結びに肩をかける

ビクッと反応する風結び

「よぉ〜ね〜ちゃん。こっちきて俺と飲まねえかぁ〜」

明らかに酔っ払っている声で男が絡んでくる

「嫌です」

きっぱり否定する風結び

「そんなつれねぇこというなよお〜。な?悪いことはしねえからよ・・」

男が言い終わるよりも先に男の顔に強烈な平手打ちが入った

「ふん!あたしの連れに手だそうなんざいい度胸してるじゃん」

マリーネが言い放つ

その様子をみていた酔っ払いたちが声をあげる

「このやろう!よくもやってくれたなぁ!」

「みんな!かまうことはねぇ!やっちまえ!!」

酒場にいたほとんどの酔っ払いたちが襲い掛かってきた

「・・・やっぱこうなっちゃったか・・・」

ふぎんが手で顔を覆う

「ふぎんさん。応戦しないと!!」

ライトが指示を仰ぐ

「仕方ない・・・。マリーネさんとライト君は向かってくる人をお願い!スミレさんはうちたち非力組を守ってください!くれぐれも武器は使わないようにね!」

ふぎんが指示を出す

「了解です!」

「あんたたち覚悟しなよ!!」

ライトとマリーネが飛び出す

「・・・すいません。マリーネさんが・・・」

メタスが謝る

「いやいや、風ちゃんに手だそうとしてたからね。マリーネさんが手を出していなくても、うちが手をだすとこだったよ」

ふぎんが返す

「せぇええりゃあああ!!」

マリーネが次々とよっぱらいを投げ飛ばしていく

ライトも次々と当身を当てていく








「やめんかあああ!!」

突如怒鳴り声が酒場に響いた

その場にいた全員が動きを止めた

その声の主はカウンターで一人、晩酌をしていた中年の男

歳は30半ばといったところか

「お前たち、牢屋にぶち込まれたいのか!?」

しんと静まり返る酒場

「す、すいません!つい調子にのって・・・」

よっぱらいの一人が許しを乞う

「いいか!?ここにいたのが俺じゃなかったら全員牢屋で百叩きだ!」

「は、はいぃいい!!」

一目散に逃げていく酔っ払い達

騒ぎを一声で鎮めた男がライト達に近寄る

すぐに身構えるライト達

「いや、すまなかった。町の人間が失礼なことを」

頭をさげる男

「いえいえ。もういいですよ。」

風結びが答える

「ところで君たちはこの町の住民じゃないな?どこから来たんだ?」

ライト達はルアスのギルドでサラセンの調査を頼まれたことを話した

「ふぅ〜む・・・なるほど。それは遠路はるばるご苦労だったな。」

「せっかくここまできたんだ。王宮に顔をだしていくといい。なんなら案内してやろうか?」

「ほ、本当ですか?できればお願いしたいのですが・・・」

メタスが男に言う

「うむ。先ほどの非礼の侘びの意味もこめてな。いいだろう。ついてきなさい」

男が酒場からでて歩き出す

それについていくライト達

「あ、すいません。大事なことを忘れていました。お名前、教えていただけますか?」

スミレが男に尋ねる

「おっと、名前をまだ言ってなかったな。」

男が振り返る

「俺の名前はブルー。ブルー・Tだ」

「まぁみんなにはブルーって呼ばれてるよ。Tが何なのかはまだ言えないがな」

「ブルーさんですね。よろしくお願いします。」

各自が自己紹介をする

「すこし、いいですか?」

ふぎんが声を出す

「ん?なにかね?」

「サラセンはモンスターが統治していたはず・・・それがなぜ今は人間が?」

「なんだ君たちは知らなかったのか?少し前に大陸をあげてのサラセン奪還計画が発動されたんだよ。」

「サラセン奪還計画!?」

「大陸中のチームが集まってサラセンを攻め落としたんだ。」

「それで俺のチームさくらが一番功績を挙げて一時的に統治権を得たわけだ」

「チームさくら・・・聞いたことがあるね・・・」

「マリーネさん知ってるの?」

ふぎんがたずねる

「たしか最近、メキメキ頭角を現してきたチームなはず。」

「噂じゃリーダーの実力もさることながら裏のリーダーがすごいって話しだね」

それを聞いてブルーが笑う

「はははは!裏のリーダーってあいつのことか!確かに裏のボスだな」

「今の王の椅子に座ってるのはその裏のリーダーだよ」

ブルーが笑いながら話す







雑談をするうちに王宮の前にライト達はたどり着いていた

「さぁ、ここが王宮だ。ついてきなさい」

「あっ、ブルー隊長!お疲れ様です!」

門で見張りについていると思われる男が頭を下げる

「うむ。しっかりな」

ブルーが言葉を返す

「ブルーさん、隊長って・・・」

ライトが不思議そうにたずねる

「ん?ああ、一応騎士団の隊長やってるんだ。そんなにたいしたことじゃないけどね」

「隊長なんですか!?す、すごいな・・・」

「いや、すごいのは俺じゃないよ」

謙遜するブルー

「おっと、さぁついたぞ。ここが王の間だ」

ひときわ大きな扉がギィッと音を立てて開いていく

一同の視線の先にいたのは輝くティアラを被った一人の女王だった