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「はあああああ!!」

詠華がデンパに仕掛ける

「続きます、詠華さん!!」

後を追うように大河が続く

「ぐっ・・・!」

デンパが起き上がる

「まずい・・・あれを使うか」

デンパが何かを取り出す

それは何かの液体であった

液体を一気に飲み干すデンパ

「食らいなさい!!」

詠華の拳がデンパを襲う

「でやああああ!」

その上から大河が剣を振り下ろす

二人の攻撃がデンパに直撃する瞬間、デンパは姿を消した

詠華の拳は甲板を叩き、大河の剣は突き刺さる

「ククク・・・なかなかスリルがあったぞ・・・!」

上空には魔法を使えないはずのデンパが居たのであった

「なっ・・・!?魔法は封じたはず・・・!」

「ククク・・・確かに魔法は封じられたが、魔力までは封じられないようだな」

「一体何を・・・!?」

「貴様らならわかるだろうがバインドボイスという魔法は術者と対象の魔力の差が開きすぎては効果は薄い」

「でも、そこまでの魔力の差は魔法を唱えた時にはなかったはず・・・」

「・・・まさか!?」

「ほう・・・察しがいいな、女」

「知識の水薬を・・・!?」

「ククク!その通りだ!!」

デンパが笑う

「知識の水薬・・・?」

大河が詠華に尋ねる

「知と美の女神アフロディーテの流した涙と呼ばれている秘薬よ。聞いたことないはずないでしょうに」

「うっ・・・し、知らないものは知らないんです!!」

胸を張る大河

「威張るな」

「うう〜・・・」

がくりと肩を落とす大河

「でもアフロディーテは何十年も前に天界から姿を消したはず・・・」

「・・・ククク・・・女、貴様はオーディンのことを何もわかっていないようだな」

「なにを突然!?」

「知識の水薬の元は知っているはずだ」

「ええ、アフロディーテの涙よ」

詠華が答える

「そう、アフロディーテの涙だ。」

デンパが続ける

「知と美を司る女神が頻繁に涙を流すと本当に思っているのか」

「・・・!!」

詠華が何かに気がつく

「まさか・・・いや、そんなはずは・・・」

詠華が首を振る

「信じられないといった様子だな!!」

「そう、アフロディーテはオーディンに強要されていたんだよ!!」

「我々の戦力の増強の為に涙を流せとな!!」

デンパが声を大にして言う

「虚言はそこまでにしておきなさい・・・」

言葉の内容とは裏腹に声に力が篭っていない詠華

「いくら女神といえども無理やり涙を流すことがいつまでも続くはずもなかった」

「やめなさい!!」

詠華がデンパに向けて飛ぶ

詠華の攻撃をかわし、背後から魔力をぶつけるデンパ

「きゃああ!」

そのまま勢いよく甲板に叩きつけられる

「そんなにも聞きたくないのなら、聞かせてやろう!!」

「察しの通り、オーディンはアフロディーテに涙を流させることを何でもしたのさ!」

「親しい友人を目の前で拷問したり、時にはアフロディーテ本人をも傷つけた」

「嘘はやめなさい!!!」

詠華が叫ぶ

「しかし、次第にアフロディーテの精神が崩壊していき、涙を流さなくなった」

「オーディンはそこでどうしたと思う!?」

デンパがさらに続ける

「何の躊躇もなく処刑したんだよ!!!極秘裏でな!!」

「そんなことがあるはずない!!」

「アフロディーテはその温厚な人柄ゆえ、慕う人間も多数いた」

「オーディンはアフロディーテの人望を恐れ、事が起こる前に濡れ衣を着せて処分したんだよ!!」

「・・・・・」

「わかっているのだろう!?女!!これが事実か事実じゃないのかくらい!!」

「詠華さん・・・」

「・・・・大河君、 あいつが言ってることは全部嘘よ」

「はっはっはっは!!あくまでオーディンに忠誓を誓うか!!貴様、オーディンの慰みものか!」

「何をばかなことを!!!」

詠華が叫ぶ

「くく・・・まあいい・・・今日のところは引いてやる。分が悪い戦いをしても意味がないのでな!」

「逃げるのか!!」

大河が剣を掲げる

「女、そんなに信じられないのならばオーディンに直接聞いてみるんだな!!」

「・・・」

答えない詠華

「次に会ったときは同士でいることを期待しているぞ!クククク!!」

デンパの周りに魔方陣が現れる

魔方陣の光と共にデンパは姿を消した

「詠華さん・・・」

「・・・大河君、いま聞いたことは忘れるのよ」

「えっ・・・でも・・・」

「いいから・・・忘れて・・・」

今まで大河が聞いたことがないような声を出す詠華

「・・・・はい・・・」
























「あれが敵の大将やな・・・」

バランと炎浪が敵の中心部に到着する

そこには巨大な姿をしたモンスターの姿があった

「・・・大きいですね」

「・・・でかいな」

「・・・どうしましょう」

「・・・逃げるか?」

「・・・そうしましょうか」

モンスターがゆっくりと近づいてくる

「・・・って言うと思ったんかあああ!!!」

バランと炎浪が急転換し、モンスターに向かっていく

モンスターがそれに気がつき、手に持った巨大な木を振り下ろす

「飛べ!炎浪!!」

「はい!!」

バランと炎浪がノカンの頭を飛び越えるように飛ぶ

ノカンの手によって振り下ろされた木が甲板を直撃する

バキッ!!という木が割れる音がして甲板部分が欠損した

「おいおいおいおい!!なんやあの威力は!!?」

「まともくらえば終わりじゃないですか!!」

二人同時に着地する

「でもまぁ、大丈夫や!あの動きの遅さならあたれへん!」

「次はかいくぐってみましょうか!」

「久しぶりやからってドジるなよ!炎浪!!」

「こっちのセリフですよ!!」

またもや急転換し、ノカンに向かっていく二人

ノカンが再び巨大な木を振り上げる

「ここで加速や!!」

ノカンが振り上げた瞬間に速度を速める

木が振り下ろされる前に二人同時にすれ違いざまにノカンのわき腹をえぐりとる

ヲヲヲヲヲヲヲ!!とノカンが苦しみの声を上げる

「よし!効いてるで!」

苦しみながらもノカンが木を振り下ろす

振り下ろした場所は鉄でできている場所であった

鈍い音が響くとともに船を強烈な振動が襲った

「うわっ!?」

炎浪が声をあげる

「どうしたんや炎浪!?」

「あ、足が動きません!」

「足が動かんやとお?そんなアホなこ・・・」

バランの足も振動により一時的にマヒしてしまっていたのだった

「ちぃ!!」

「バランさん!!」

ノカンが木を横に振り回す

そのまま直撃してしまうバラン

「ぐあああ!!!」

「うわああああ!!」

炎浪を巻き込み、船の端部まで吹き飛ぶ

バランを受け止めていた炎浪が船の外に投げ出されてしまった

「炎浪!!」

バランが炎浪の手をつかむ

「くっ・・・!頭が・・・クラクラしよる・・・」

「バランさん!!」

「す、すぐに・・・ひきあげるからな・・・」

「無茶しないでください!!」

「お前は泳がれへんはずやろ・・・まっとけ・・・」

ここでバランの脳裏に過去の出来事がよみがえってきた

「・・・はは。あの時とまったく同じ状況やんけ」

「バランさん!!後ろ!!」

「気にすんな炎浪。何があっても手は離さん・・・」

バランの後ろにはノカンが迫っていた

「バランさん!!」

ノカンが木を振りあげる

「バランさん!!!!!」

炎浪が叫ぶ

ノカンが振り下ろしの体勢に入ったそのとき

ノカンの背中を無数の矢が貫いた

グオオオオオ!!と声を上げるノカン

「船長!!」

「バラン船長!!」

「もう同じことは俺たちが繰り返させないぜ!!」

そこには一階部分のノカンを殲滅した海賊たちの姿があった

「スーパーリカバリ!!」

バランの体が癒しの光で包まれる

「いまです!炎浪さんを引き上げて!!」

ライトが叫ぶ

「うおおおおおおお!!!!」

バランが渾身の力で炎浪を引き上げる

そのまま宙に浮く炎浪

「炎浪さん!!」

スミレがダガーを炎浪に投げる

「ああああああああ!!」

それを空中でつかみそのままノカンの脳天に突き刺す炎浪

ノカンの目玉がグルンと上を向きそのまま地面に崩れ落ちる

「はぁ・・・はぁ・・・」

炎浪が着地する

「船長!!」

「炎浪!!」

海賊たちが二人に駆け寄る

「お前ら・・・恩にきるでぇ・・・」

「みんな・・・ありがとう・・・!!」

「俺たちももうあんなことは見たくないですし!」

海賊たちが胸を張って言う

「ああ・・・同じことは絶対起こらんよ・・・」











「俺たちにはこんなにええ仲間がおる!そうやろ!炎浪!!」

「はい!!バランさん!!」





こうして船上の激闘は終わりを告げた

しかし、ライト達のおかれている状況があまりに変貌していようとは

この時点では知る由もなかったのである