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「デンパさん!!」

ライトが空を見上げる

「クク・・・やはりまだ早すぎたようだな・・・」

デンパが笑みを浮かべる

「しかし、貴様たちとはよほど縁があるらしい・・・」

「こっちはできればかかわりたくないけどね」

ふぎんが言う

「おい、お前!」

プレッシングが一歩前にでる

「ルアスは今どうなっている!?答えろ!」

怒鳴るように言いつける

「さぁな・・・今頃住人たちは首と胴体が離れているんじゃないか?」

嘲け笑うデンパ

「な、なんだと!?」

「くっ・・・貴様ああああ!!」

プレッシングがデンパに向かって走る

そのまま高く飛び上がり、デンパに向かって巨大な槍を突き出す

しかし、デンパの体に届く前に強大な魔力の壁が槍を阻んだ

魔力の壁に跳ね返され、地面に叩きつけられるプレッシング

「ぐっ・・・!」

「無駄なことはやめておけ。貴様がたった一人で俺が倒せると本気で思うのか?」

鋭い目つきで威嚇するデンパ

「なぜルアスを占拠した!?答えろ!!」

かまわずに問いかけるプレッシング

「なぜ俺が問いに答える必要がある?」

デンパが言う

「いいから答えろ!!」

「待つんだ、プレッシング君」

ふぎんが興奮したプレッシングをなだめる

「うちが思うに、やつらが何の理由もなく、ルアスを占拠したとは考えにくい」

「何かうち達の知らない秘密がルアスにはあるんだと思うよ」

ふぎんがデンパを見ながら言う

「ほう・・・なかなかいい観察眼を持っているじゃないか」

デンパが返す

「何にせよ、貴様たちは知らないでいいことだ」

「そろそろ失礼させてもらおうか」

デンパが移送方陣を紡ぎだす

「待て!!」

そのとき、ブルーが走った

「君は俺達のことを殺そうと思えばいつでも殺せる腕がある」

「でも、毎回殺さないのはなぜだ!?」

ブルーが問いかける

「・・・・・」

「俺たちの中に、君達が必要としている人間がいるんじゃないか!?」

「だからうかつに手はだせない、そういうことなんじゃないのか!?」

デンパがしばしの沈黙の後、口を開く

「クク・・・馬鹿は馬鹿なりにちゃんと考えているんだな・・・少々驚いたよ」

「馬鹿だって!?」

マリーネがデンパを睨む

「いいだろう・・・その問いについては答えてやる」

「殺さないのではなく殺せないのだよ」

「貴様らはまったく気がついていないが、毎回神クラスの力を持ったやつがいる」

「まして、今回は2人もだ。いかに俺の魔力があろうとも、神クラス2人を相手にすれば無事では済まん」

「わ、私達の中に・・・神クラスの力を持った者がいる・・・!?」

一同は驚きを隠せない

(やっぱりそうか・・・)

ただ一人、デンパの言葉を聞き、納得する者がいた

「ただ、一人はその能力に気がついていない。だが、この場では完全に覚醒しきっているやつがいるからな」

「今、この場でやりあうのは得策ではないと判断したまでだ」

デンパが一瞬だけ小屋の方に目を向ける

そこにはデンパのことを見ていた蒼蘭の姿があった

これまで見せたことのない表情を浮かべる蒼蘭

その蒼蘭から目をそらし、再び移送方陣を唱えるデンパ

「また会おう!次に会うときまで、誰一人欠けることがないように神にでも祈っておくよ!クククク!!」

アカハナを抱えたまま

デンパは光と共に消え去ってしまった

「待て!!!」

プレッシングが手を伸ばすもそこには何もなかった

「くっ・・・!」

「俺はすぐにルアスに向かう」

そのまま準備もせずに駆け出していくプレッシング

「待つんだ!プレッシング君!!」

ふぎんが制止する

しかし、何も聞こえていないようにプレッシングは懐から巻物を取り出す

「我を導け!魔法の巻物よ!!」

そう言うとプレッシングは一瞬で姿を消してしまった

「しまった・・・!ゲートを持っていたのか!!」

ふぎんが焦る

「風ちゃん!ヘルちゃん!すまないがウィザードゲートを唱えてくれ!」

「みんな!二人が詠唱している間にすぐに準備を整えてくれ!プレッシング君を追うぞ!」

その場にいた全員が一斉に動き出す

「蒼蘭さん、すまない!うち達はすぐにルアスにいかなきゃならなくなった!」

「何もお礼できてないけど、必ず戻ってくる!それまでスミレさんとディアリアさんを頼みます!」

「ええ、任せておいてください」

「かならず、二人をお守りいたします」

相変わらず、女神のような微笑を絶やさない蒼蘭

先ほどまでの表情は完全に消え去っていた

「みんな!そろそろ詠唱が終わる!すぐに外にでてくれ!!」

わずか5分たらずの間に全員が外に集合していた

「アカハナ・・・・!必ず助けてやるからな・・・!」

聖騎士がつぶやく

「我を導け!ウィザードゲート!!」

風結び、ヘルサスが同時に叫ぶ

その瞬間、一同の姿がその場から消え去った










その様子を見届けた蒼蘭がつぶやく

「・・・そろそろ、私も動かねばならないようですね・・・」

その表情には女神のような微笑は消え、決意を物語っている表情であった